王舎城の南西部の苦行林ウルビィラ村を訪れます。
ここの静かな木立の中で王子は苦行を始めます。
この当時の苦行には、朝から晩まで立ちつづけ夜も立って眠るものや、何年にもわたって右手を上げつづけるもの、亀のように大地にうずくまるものなど、厳しい修行がいくともありました。
こうした苦行で一種の超能力や神通力を得ることが、古代インド人の理想だったからです。
王子は最も困難な行とされる“断食(だんじき)”に挑みます。
“断食”は通常、二十一日間が限度とされていますが、王子はそれに数倍する日数をつづけました。
この間のことを釈迦は後日、「私はほかの誰よりも苦しい修行を行った」と述べています。
しかし、こうした徹底した苦行をしても王子は悟りにいたることはできませんでした。
悟りを開くどころか、ある意味で失敗と感じたのでした。
身体を痛めつけるばかりでは、ほんとうの解脱はえられないと悟ったのです。
私は中道を歩む
そこで、王子は考えました。
「この世では安逸(あんいつ)と快楽の生活をすることが極端であるというのならば、超人的な難行苦行の修行もまた、極端といえるのではないか。
そのような極端なものによっては解脱することができないか。
中道を歩んでこそ、はじめて到達できるものなのでは・・・」
そして、王子は苦行林を出て“中道”という新しい道を歩み始めるのです。
〒 288-0074 千葉県銚子市橋本町1969-1銚子駅より橋本町一丁目バス停下車0分銚子電鉄本銚子駅下車5分
TEL 0479-22-0179 FAX 0479-22-0187
王舎城の南西部の苦行林ウルビィラ村を訪れます。
ここの静かな木立の中で王子は苦行を始めます。
この当時の苦行には、朝から晩まで立ちつづけ夜も立って眠るものや、何年にもわたって右手を上げつづけるもの、亀のように大地にうずくまるものなど、厳しい修行がいくともありました。
こうした苦行で一種の超能力や神通力を得ることが、古代インド人の理想だったからです。
王子は最も困難な行とされる“断食(だんじき)”に挑みます。
“断食”は通常、二十一日間が限度とされていますが、王子はそれに数倍する日数をつづけました。
この間のことを釈迦は後日、「私はほかの誰よりも苦しい修行を行った」と述べています。
しかし、こうした徹底した苦行をしても王子は悟りにいたることはできませんでした。
悟りを開くどころか、ある意味で失敗と感じたのでした。
身体を痛めつけるばかりでは、ほんとうの解脱はえられないと悟ったのです。
私は中道を歩む
そこで、王子は考えました。
「この世では安逸(あんいつ)と快楽の生活をすることが極端であるというのならば、超人的な難行苦行の修行もまた、極端といえるのではないか。
そのような極端なものによっては解脱することができないか。
中道を歩んでこそ、はじめて到達できるものなのでは・・・」
そして、王子は苦行林を出て“中道”という新しい道を歩み始めるのです。